《enku》 Japanese Indego Leather
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enkuの藍染革


藍染レザーすくも


藍の葉を発酵させたすくもと呼ばれる染料から藍を建て、
天然の藍のみで染色しております。
藍だけでここまで濃く綺麗に染まるのも
手間を惜しまず何度も染め重ねている為です。

革は染まりにくい素材です。
何度も失敗を繰り返して、少しづつ歩を進めるというような日々でした。
革も染料も安いものではありません。
ですがどうにか綺麗な藍色を表現したいと夢中でした。
使えないとわかっていても当時の革はまだ沢山保管しています。
失敗を積み重ねて何年も蓄積されて得た知識や経験は
今大切な糧となっています。

時間をかけながら徐々に色づき、奥深さを増していく工程は、
革を育てているような感覚。
手にかける時間が長い程、愛着も増していきます。
自分にとってはほんの小さなハギレでさえも大切なものです。

染める際には、革の状態、藍の調子、気温や湿度・・・
コンディションにより色づきが違ってきたりと
定まっていない自然のものが相手なので
気を配ることが沢山あります。
また、水分を含んだ半裁革の重量は7kg、時には10kgにもなるので
体力勝負でもあります。
それを一枚一枚手作業で染めては乾かしを何度も繰り返しながら
数日かけゆっくりと染めていきます。
何層も藍を重ねている分、均一な色ではなく
奥行きを感じる藍色になります。

ブライドルレザーやグラデーション染め
昔ながらの米ぬかともち米糊を使った型染めなど
藍染革の様々な可能性を試みています。
ポーチだったら柔らかいしっとりと手触りの良い革、
財布には少し厚みがあって艶やかなハリのある革、
それぞれの用途によって染めや仕立てを工夫しています。
本当に細かく、染めあがるまで何工程も。
染め手であると同時に作り手でもあり、
ものづくりの最終地点まで想像しながら仕立てています。

革というのは不思議なもので
同じものを作っても、使う方により様々な表情に変わってきます。
共に過ごした時間を纏う、一番身近にあるお気に入りの革が
より自然に近い温かみのあるものであったらと思い作り続けてきました。

今までもこれからも変わりなく、革で表現する藍色で
一番綺麗だと思える色を追及し続けていきます。
少しでも藍染革の可能性や楽しさを感じていただけたら嬉しいです。

enku 原田賢一

藍染レザー

藍染レザー前掛け




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