藍染革ブライドルレザーのブルーム

ブライドルレザーのブルーム

皆さんブルームというのをご存知でしょうか？
革表面に白く現れるブライドルレザーの特徴の一つです。

ブライドルレザーとは革に蝋をたっぷりと染み込ませた革のことです。
元々はイギリスが発祥と言われており、馬具などアウトドアな環境での使用を
想定し、雨や湿度にも耐えうる革として蝋を染み込ませる技術が確立されました。
そして引き裂きにくく耐水性の高い、丈夫で長く愛用できる革が誕生したのです。

藍染革のブライドル化を行うために、日本の様々なワックスを試したり、
イタリアから取り寄せた硬化ワックスを試したり、試作と失敗を沢山繰り返して、
繊維の奥にまで蝋を染み込ませ時間をかけて作り上げた、藍染めブライドルレザー。
通常の藍染革に比べ、蝋が染み込んでいる分重みがあり丈夫でしなやかです。

enkuのブライドルレザーについて

そして本題に入りますが、この革表面にある白く浮き出る粉のような、
一見ほこりなのかな？とも思えてしまうようなこの状態・・・
こちらがブライドルレザーの証であるブルームです。
これはたっぷり染み込ませた蝋が革の中から表に出てきた状態です。

こちらは特に冬場など気温が低かったり寒い環境だと現れやすくなっており、
ブライドルレザーの特徴となるもので革に悪影響を与えるものではありません。

白く浮き出た蝋はふき取っていただいたり、
そのままご使用いただくうちに、革になじんで適度な光沢となって
ブライドルレザー特有の艶と重厚感を醸し出します。

実際にこのブルームを確認できた時は本当に感動いたしました。
難しいと言われていた憧れのブライドルレザーを
藍染めの革で作ることができたこと。
自分一人ではできなかった藍染ブライドルレザー。
完成までに関わってくださった皆様に感謝しています。

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