     

藍染革の活用事例
【 ジーンズパンツのポケット&ラベル 】

アパレルメーカーさんのジーンズパンツに藍染革[migaki]を採用していただきました。
サンプルをいただいたので実際に使用しながら経年変化を追ってみました。
通常は丁寧に使っていただきたい藍染革ですが、
わずらわしさを感じずに気軽に使う提案もしたく
あえて過度な気をつかわずにタフに使ってみました。
普通に洗濯もしてオイルメンテナンス等もせずに。
経年も使う人により違うかと思いますが、
一例としてどうぞご覧ください。

↑こちらは初日のおろしたての時の状態。
色も鮮やかで革の状態もフラットです。

↑こちらは7ヶ月経った状態。
履くシーンは旅行や打合せ、作業中など。
比較的自転車にも乗ることが多く大き目のリュックもしょっているので
知らず知らずでポケット部やラベルに摩擦は多いかもしれません。
ポケットに入れるのは携帯や財布で、よく使って触れていたのは右ポケットです。
おおよそ6回程度はいたら洗濯しています。
レザーワックスやオイルなどでメンテナンスはしていません。
洗濯機の中で折れた場所によるのか
携帯が入っていた部分のアタリなのか
色落ちが程よく濃淡のニュアンスがたまりません。
当初ジーンズとポケットの色の差も結構あったのですが
少しづつ一体感が出てきてなじんできたように思います。

↑こちらは2年経った状態。
相変わらずガシガシ履いて洗ってタフに使っていました。
だいぶ個性が出てきたんじゃないかと思います。
染色の時期、そして革質も同じですが、
左右で濃淡の違いがでたのも
履いてみてわかった発見です。
この濃淡模様は履く人によって変わりそうで面白いです。
全体的に少し彩度が落ち、若干青緑感も出てきて
よりこなれた印象となりました。


使っていて気づいた点としては
革は洗うとに若干硬くなるので
柔らかさを保ちたいと気になる場合は
乾いてからクリームやオイルなどで
保湿するのがいいと思います。
あとどうしても使っているうちにデニムの方は破けや擦れているところが
出てきますが、革の方は丈夫で長持ちしている印象です。
履いていてハードな動きもしておりますが
不便は感じたこともなく
ごわつきもなく総じて快適でした。
ひっかき傷すりきずは平気で着きましたが
それも歴史というか思い出というか
このジーンズのアジになっていくのだと思います。
自分のコーディネートには欠かせない存在になり
まだまだ現役で履けそうなのでこれからも共に過ごすつもりです。

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番外編として
こちらは昔に制作した自作のジーンズラベル。
いつもベルトをつけるのでアタリが結構いい感じに。
長い間愛用していましたが、布部分のやぶけが目立ってきてしまい
今はもう履いていませんがお気に入りでした。


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※最後に
藍染革[migaki]につきまして
このような形でお見せしてしまうと
誤解をさせてしまいそうなので一言、
商品の一部分についた水滴等は水ぶくれに
なってしまいますので避けていただきたいところです。
下の写真は水を垂らして約30分程過ぎた状態です。
水に触れてすぐ拭いていただければ問題ないのですが、
一部を濡れたまま放置してしまうと跡が残ります。

今回のジーンズのように革ごと丸洗いできる、浸せる状態でのみ水濡れは有効です。
商品の状態(例えば財布)をまるごと水にひたしても、
型崩れを起こしてしまうので控えていただければと思います。
以上、藍染革の活用事例でした。
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