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草木染革
革に草木染めを施すと…
ぬくもりのある魅力的な色になります。
毎日調子を見ながら藍を建て、
また素材によっては時間をかけてコトコト煮出して
失敗を繰り返しながら、じっくりと革と草木と向き合って
染色をしてきました。
漬ける時間、染め重ねの回数
様々な要素によって色味も変わってきます。
革一枚にじっくり時間をかける為
大量生産はできませんが、
その分何度も染め重ねて
納得いくまで手をかけます。
ゆっくりしっかり浸透させ濃く鮮やかな色に。
逆にパステルカラーのような淡く儚い色や
くすんだヴィンテージ感のある色も。
もちろん草木以外の着色料は使用していません。
熱かったり冷たかったり数秒単位で時間に追われたり
腰を痛めたりと染色作業は大変ですが
その分出来上がりはこだわりが詰まった
満足のいくものばかりです。
自然の色味をどうぞお楽しみください。
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藍 Ai
enkuの原点でもある藍染革。
化学染料で均一に青く染めたものとは違い、
じっくり見てみると濃かったり薄かったりする色の粒子が複雑に混ざりあって
手染めならではの深みのある藍の色を表現しています。
藍染革のページ
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藍×刈安 Ai×Kariyasu
刈安とはススキの仲間で黄色の色素を持っています。
昔は緑に染色する染料がなかったため、
緑色に染める際は藍と刈安を掛け合わせていました。
じっくり見ることによって手染めでできた濃淡や、藍色の様な黄色の様な、
まざりあった色が不思議な感覚にしてくれる革です。
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茜 Akane
茜を煮出した液で時間をかけて染め重ねました。
昔から漢方に使用されたり万葉集にも詠まれたりとなじみのある植物です。
夕日を連想させるような鮮やかな茜色になります。
茜だけでこんなに濃く鮮やかな色になるなんてと驚かれることもしばしば。
植物ならではの温かみを感じていただければ嬉しいです。
また、同じ植物でも不思議なことに媒染方法を変えると
がらっと色味も変わってきます。
薄く茜染めした革に鉄媒染をしてみると、
パステルカラーのような優しい薄紫色に。
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秋の落ち葉 Ochiba
季節の色を革に落とし込みたくて落ち葉染めをしました。
秋の紅葉している落ち葉を大量に拾い集め、
煮だして染め重ねています。
紅葉したモミジの色をイメージし、茜も少し入れ色にムラを出しています。
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コチニール Cochineal
サボテンなどにいるカイガラムシからとれるコチニール。
実は身の回りでよく見かける口紅や身近な食品などの色付けにも
使用されている天然の着色料です。
このような植物由来の顔料でなくとも天然染料で染めたものを草木染めに分類されます。
こんなに儚い桃色も自然の染料で染めることができます。
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